【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
「失礼しましたー」
直後、保健室から女子生徒が出ていった音が聞こえると、ベッドに横たわった藍くんがわたしを見上げたまま、ぞくりとするほど綺麗で意地悪な笑みを浮かべた。
「もっと、する?」
──わたし、知ってる。
藍くんの甘ったるい声は危険な合図だって──。
直後、藍くんがわたしの右耳をかぷっと甘噛みしてきた。
「ひゃっ……」
弱いところを攻められて、びりびりっと身体中に電気が走る。
その間に藍くんの長くてしなやかな指が、しゅるっとリボンを解き、ぷつっぷつっと音を立てて制服のボタンを器用に外していく。
そして胸元までワンピースが開かれたと思うと、
「な、やっぁ……」
ちゅっと音を立てて、あらわになった胸元にキスが落とされる。