【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

緊張しきりの流星くんの向かい側に座った瑛麻ちゃんが、目をきらきらさせて言う。


「もしよかったら、藍先輩も一緒に食事どうですか?」

「え、俺までいいの?」

「いいよね、ゆるるん」


そう言って、わたしにだけわかるようにこっそりウインクしてくる瑛麻ちゃん。

いやいや、瑛麻ちゃん……!

それはなんのウインクですか……!


このままではわたしの安息の時間が崩壊してしまう……!


けれど、藍くんと瑛麻ちゃんの視線を一心に受けて、わたしは頷かざるを得なかった。


「ど、どうぞ……」


渋々頷くと、


「じゃ、一緒に昼食食べて行こっかな」


その答えを待っていたように空いていたわたしの前に座る藍くん。
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