【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
驚きに思わず肩が跳ねてしまったけれど、なんとかすんでのところで声を飲み込む。
わたしの足に触れてくるそれは、藍くんの足だ。
慌てて向かいに座る藍くんを見るけれど、藍くんは涼しい顔で瑛麻ちゃんたちに笑いかけている。
まさか、瑛麻ちゃんたちがすぐそばにいるところでいたずらを仕掛けてくるなんて。
ふくらはぎの間をゆっくり出入りする、藍くんの足先。
甘く柔く刺激され、会話に集中したいのにできない。
すべての意識がふくらはぎに集中しちゃう。