【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
「まっ、て……」
「身体反応してる。気持ちいい? 我慢しないで、声聞かせて」
「ぃや、ぁ……っ」
「感じてるとこ、俺に見せて」
膝に力が入らなくて、足元から一気に崩れそうになる。
けれどその寸前、さっと腰に手が回されて、藍くんに支えられる。
もう自分の力だけで立っていることはできなくなっていた。
頭の中で危険信号が灯る。
もう、これ以上は……っ。
わたしは紅潮した顔を隠すように、顔の前に腕をかざす。
「だ、だめ……っ」