【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
*
スーパーのレジ打ちバイトからの帰宅後。
わたしは宿題をする前に、リビングで干しておいた洗濯物を畳んでいた。
今日は晴れていたから、久々に外に干しておいた。
日光の匂いを含んで洗濯物はふかふかだ。
今日の夜ごはんはなににしようかなぁと、そんなことを考えながら、てきぱきと洗濯物を畳んでいると。
その中に、見覚えのないシャツを見つけた。
「あれ」
見たことのない男もののシャツ。
一瞬考えて、すぐにひらめく。
これは、いつも藍くんが着ている校内指定のシャツだ。
洗濯ものを取り込む時に間違えて一緒に取り込んでしまったのだろうと思いいたる。