【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
藍くんからの愛してる



日曜日。


「ゆるるーん!」


部屋の外から聞こえてきた瑛麻ちゃんの声に、雑誌を読んでいたわたしは急いで玄関へと向かう。

玄関のチャイムは引っ越し前から壊れているから、申し訳ないけれど大声で呼びかけてねと、あらかじめ伝えてあった。


ドアを開けると、そこにはかわいいフリルのワンピースに身を包んだ瑛麻ちゃん立っていた。


「ゆるるん、おはよう!」

「瑛麻ちゃん、ようこそ!」


学校が休みの今日、わたしの家で瑛麻ちゃんと遊ぶ約束をしていた。

こうして家に遊びに来てもらうのは初めて。


瑛麻ちゃんのお家には何度かお邪魔したことがあるけれど、立派なお庭付きのとてもおしゃれな2階建てのお家だ。

それに比べてわたしの家はおんぼろアパート。

こんなところにお嬢さまの瑛麻ちゃんを呼ぶなんてあまり気が進まなかったけど、お邪魔してばかりでは悪いし、瑛麻ちゃんがわたしの住んでいるところにも行ってみたいと言うので、今日の計画がたった。
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