【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
いただいたチョコをさっそく開封していると、瑛麻ちゃんがうずうずとした目線を送ってくる。
「で、このお隣に藍先輩も住んでるんでしょ?」
「うん」
すると、「やばーい!」と小さく腕を振り、興奮した様子の瑛麻ちゃん。
「この部屋に来たりもするの?」
「たまに、だけど……」
ついこの間、この部屋で藍くんと手を繋いで寝たばかり。
あの日の記憶や温もりは今も鮮明で、思い出した瞬間、発火したように顔が熱くなる。
「あ、えと、お、お菓子と飲み物とってくるね……!」