The previous night of the world revolution~F.D.~
宣言通り、俺は仕事帰りにカラオケに行った。

勿論、ルルシーと一緒に。

いやぁ楽しかったですね。

良い仕事をした後は、カラオケが楽しいです。

久し振りに思いっきりはっちゃけて、気がついたら時刻はすっかり夜。

「ルレイア…。今更だが、こんな遅くまで遊んでて良かったのか?」

大満足でカラオケルームを出てから、ルルシーに聞かれた。

えっ?

「何がですか?」

「いや…。仮にも家庭持ちなのに…こんな遅くまで遊んで…」

なーんだ。そんなこと気にしてたんですか?

「大丈夫、大丈夫。適当に誤魔化しておきますから」

「…悪い大人だな、お前は…」

ちょっとルルシー?今何か言いました?

俺ほど模範的な夫の鑑はいませんよ。

「早く帰って、マリーフィアを安心させてやれ」

「分かってますよぅ」

ルルシーと一秒でも長く一緒にいたいんです。

分かります?この乙女心。

「それじゃ、ルルシー。また明日会いましょうね〜」

「あぁ。また明日」

愛しのルルシーに手を振って。

内心溜め息をつきながら、カミーリア家の屋敷に帰宅。

すると。







「ルナニアさん。お帰りなさいませ」

既に寝巻き姿のマリーフィアが、笑顔でお出迎え。

…ルルシーの後に見ると、マリーフィアなんて霞んで見えますね。

はー。さっきまでなまじ楽しかった分、テンション爆下がりですよ。


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