The previous night of the world revolution~F.D.~
第10章
…結局、あの会議の後。

他に良い案も出なかったらしく、俺の案が採用された。

ね?だから言ったでしょう?

『frontier』への橋渡しを頼まれたので、適当にやっておいた。

これで、『frontier』は正式に帝国騎士団創立記念イベントのPR大使となった。

『frontier』の威を借る帝国騎士団。

ふっ。情けない話ですよ。

しかし、そのお陰で話題性は抜群。

一日帝国騎士体験イベントの募集を全国一斉に行うと、全国のチビガキ達から多数の応募が寄せられた。

帝国騎士に憧れるガキ共が、こんなにたくさんいるとは。

帝国騎士団も、意外とまだ捨てたもんじゃないのかもしれませんね。

ただ何となく癪なので、今度は一日『青薔薇連合会』体験イベントを開催したらどうだろう。

きっと、帝国騎士団体験イベントよりも多数の応募が来るに違いないですよ。

…と、ルルシーに提案してみたところ、真顔で一言「やめろ」と言われた。

もう、冗談ですって、冗談。2割くらい。

で、それはともかく。

応募の中から抽選で数名を選び、体験イベントの準備を整え。

更に、記念グッズの製造・販売の準備も同時に、超特急で行った。

ちなみに、グッズのデザインを監修したのは俺です。

ばっちり、センス抜群のグッズをご用意しました。

それに、記念日当日にむけて、ちょっとしたスペシャルサプライズも用意してみました。

新入社員ルレイアの粋な心遣いってね。

で、迎えた記念日当日。





「じゃーんっ!ルルシー、見てください。似合うでしょう?似合うでしょう?」

「あぁ…。まぁ…いつものルレイア、って感じだな…」

聞きました?今の。

ルルシーに褒められちゃいました。とっても似合ってて惚れ直したって。

照れちゃいますね。にゅふふ。
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