The previous night of the world revolution~F.D.~
しっしっ、とルルシーに追い払われるようにして(切ない)。

俺は、渋々マリーフィアとメリーディアの二人と合流した。

「お待たせしました、マリーフィアさん。メリーディアさん」

「ルナニアさん!待ってましたわ」

俺の姿を見るなり、マリーフィアが飛びついてきて。

我が物顔で、俺と腕を組んだ。

キモっ、と思ったけどぐっと我慢。

咄嗟に突き飛ばさなかった俺、超偉い。

マリーフィアよりは遥かに控えめに、メリーディアもおずおずとやって来た。

ふっ。来ましたね?

この人、もしかしたら来ないかと思ってましたが。

まんまと釣られてくれたようで、何より。

「今日は、来てくれてありがとうございます」

「わたくしは、ルナニアさんの妻ですもの。当然ですわ」

ドヤ顔のマリーフィア。

いや、お前に言ったんじゃないから。

「マリーフィアさんは勿論、メリーディアさんも」

「私は…。…今日は、たまたま暇だったから…来ただけよ」

はいはい。ツンデレツンデレ。

好きでもない女のツンデレとか、誰得ですか。

「そうですか?でも、来てくれて嬉しいです」

「…」

にっこりと微笑んでみせると、メリーディアは視線を彷徨わせ、そして俯いた。

完全にデレてますね。

「さぁ、それじゃ行きましょうか。屋台とか、出店も出てるらしいですよ。見に行きませんか?」

「えぇ。行きたいですわ」

「そうね…。行ってみましょうか」

マリーフィア、メリーディア両名の承諾も得られたので。

じゃ、行きましょうか。
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