The previous night of the world revolution~F.D.~
それにしても、今年最強の寒波か…。

そんなことより大事なことが、絶対あるよな。

あいつら皆して、呑気やってるけどさ。

ニセの『ローズ・ブルーダイヤ』を作ってまで、俺達『青薔薇連合会』に罪を着せようとした何者か。

そいつの正体を掴み、ついでに首根っこも掴むまで、枕を高くして眠れないっていうのに。

そういう危機感を抱いてる奴、俺以外一人もいない。

あつらに「危機感を持て」と言っても無駄なことはよーく分かってるから、もう何も言わないけどさ。

呑気な幹部仲間達の分まで、俺が人一倍警戒心を強めなければ…。

…と、思っていた、その翌日。





「…凄いな…。銀世界だ…」

俺も、窓の外を見つめて、思わずそう呟いてしまった。

…え?お前も呑気じゃん、って?

…許してくれよ。マジで一面の銀世界なんだよ。






< 284 / 522 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop