The previous night of the world revolution~F.D.~
…そんな訳なので。





「こんにちはー。ルレイアがちょっと通りますよー」

死神の鎌片手に、『ブルーローズ・ユニオン』本部にお邪魔。

玄関回るの面倒だったんで、壁破壊して入っちゃいました。テヘペロ。

「あのな、ルレイア…。お前、仮にも同じ『青薔薇連合会』の本部に…」

一緒についてきたルルシーが、複雑な顔でそう言っていたが。

「良いじゃないですか、派手な登場で。こんな登場の仕方、ルレイア師匠にしか出来ませんからね。誰が来たのかすぐに分かりますよ」

「何より分かりやすい挨拶だな」

更に、そのルルシーの後ろから、ルーチェスとルリシヤもやって来た。

いつメンで、『ブルーローズ・ユニオン』本部に潜入。

いつもなら、シュノさんやアリューシャが後方支援に回ってくれる役割ですが…。

今回はただ、セルテリシアと「お話」をしに来ただけで、別に『ブルーローズ・ユニオン』本部に殴り込みに来た訳じゃないので。

今日は平和的に行きましょう。

「さーて。セルテリシアさんは何処ですかねー」

「…既に阿鼻叫喚の様相を呈してるけどな…」

え、ルルシー何か言いました?

…すると。

「お前達…!一体何をしに来た?」

おっ。

セルテリシアの腰巾着その1、エペルとかいう『ブルーローズ・ユニオン』の幹部がお出迎え。

どうも、久し振りですね。

「あ、こんにちは。元気でした?いやぁ今日は良いお天気ですねー。髪切りました?」

「…鎌振りながら言うことじゃねぇだろ、それ…」

え?ルルシー何か言いました?

俺はただ、久し振りに会った知人に、気軽に挨拶しただけなのに。

エペルは、まるで不法侵入者でも見るかのような眼差しで、俺達を睨んできた。

「一体どういうつもりだ?我々と袂を分かち、セルテリシア様のお命を狙って…!」

え、何言ってるのこの人。

被害妄想激し過ぎません?きっと疲れてるんですよ。

「小娘の命なんて要りませんよ。俺はただ、ちょっとした…そうですね、世間話をしに来ただけで…」

「そうそう。僕達、同じ『青薔薇連合会』の仲間じゃないですか。友好的にお話しましょうよ」

「その通りだ。ついこの間まで俺達も『ブルーローズ・ユニオン』の幹部だったからな。謂わば元同僚だ。旧交を温めようじゃないか」

「…セルテリシアを陥れた三人衆が、何を揃って白々しいこと言ってんだ?」

もー、ルルシーったら。

それは言わないお約束でしょ。
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