The previous night of the world revolution~F.D.~
で、ルシードからメールが届いた翌々日。
俺は、朝から張り切っておめかしをした。
…え?亡命中なんだから、目立たない方が良いんじゃないかって?
今日は特別な日なので。特別です。
さぁて。じゃあ愛しのフィアンセを起こすとしましょうか。
「ルルシー、ルルシー朝ですよー」
「んん…?」
ベッドでぐっすりと眠るルルシーを揺り起こす。
最近のルルシーは、夜遅くまでシェルドニア語の勉強をしているせいか。
朝はこうして、おねむなことが多いようだ。
何それ。かーわいい。
「朝ですよー。起きてくださーい」
「あぁ…うん。…もうちょっと…」
ほほう。まだ起きたくないということですか。
いつもだったら、特に用事もないからそのまま朝寝坊させてあげるんですけど…。
今日は、そうは行かないんですよね。
起きてもらわなきゃ困るんです。この後用事があるから。
…仕方ない。こうなったら。
「…じゃ、目が覚めるように俺がおはようのちゅーを、」
「あぁ。おはよう」
顔を近づけようとした瞬間に、ルルシーがしゅばっ、と飛び起きた。
ちょっと。早くないですか?
今チャンスだったのに。
「ちっ…。惜しかった…」
「何が惜しかっただ。危ないところだった…。ったく油断も隙もない」
プリプリと怒りながら、ルルシーはベッドから降りた。
ちっ、起きてしまったか…。千載一遇のチャンスだったのに。
まぁ良い。起きてくれたんだから。
「…それで?何だよ。何か用か?」
と、ルルシーが尋ねた。
「はい?」
「今日はまた、随分と早起きじゃないか…。予定でもあるのか?」
…にゅふふ。
「えぇ。ちょっと行きたいところがありましてね」
「行きたいところ…?また卸売市場か?」
ルルシーの顔色が、サッと悪くなった。
おぉっと。まさか、この間のイナゴとかカラスのことを思い出したんでしょうか。
シェルドニアが誇るゲテモノ食材の数々に、恐れおののくルルシーも素敵だったけれど。
今日は違います。
もっと楽しいところですよ。
「いいえ。今日は別のところです」
「そうか…。まぁ、お前が行くところなら俺も行くよ」
やったぁ。ルルシー大好き。
何処に行くのかも聞かず、俺の行きたいところについてきてくれる。
これも愛ですよね。
「…にゅふっ」
「…そのキモい笑いやめろって、何度言ったら分かるんだ」
大目に見てくださいよ。今日は特別なんですからね。
俺は、朝から張り切っておめかしをした。
…え?亡命中なんだから、目立たない方が良いんじゃないかって?
今日は特別な日なので。特別です。
さぁて。じゃあ愛しのフィアンセを起こすとしましょうか。
「ルルシー、ルルシー朝ですよー」
「んん…?」
ベッドでぐっすりと眠るルルシーを揺り起こす。
最近のルルシーは、夜遅くまでシェルドニア語の勉強をしているせいか。
朝はこうして、おねむなことが多いようだ。
何それ。かーわいい。
「朝ですよー。起きてくださーい」
「あぁ…うん。…もうちょっと…」
ほほう。まだ起きたくないということですか。
いつもだったら、特に用事もないからそのまま朝寝坊させてあげるんですけど…。
今日は、そうは行かないんですよね。
起きてもらわなきゃ困るんです。この後用事があるから。
…仕方ない。こうなったら。
「…じゃ、目が覚めるように俺がおはようのちゅーを、」
「あぁ。おはよう」
顔を近づけようとした瞬間に、ルルシーがしゅばっ、と飛び起きた。
ちょっと。早くないですか?
今チャンスだったのに。
「ちっ…。惜しかった…」
「何が惜しかっただ。危ないところだった…。ったく油断も隙もない」
プリプリと怒りながら、ルルシーはベッドから降りた。
ちっ、起きてしまったか…。千載一遇のチャンスだったのに。
まぁ良い。起きてくれたんだから。
「…それで?何だよ。何か用か?」
と、ルルシーが尋ねた。
「はい?」
「今日はまた、随分と早起きじゃないか…。予定でもあるのか?」
…にゅふふ。
「えぇ。ちょっと行きたいところがありましてね」
「行きたいところ…?また卸売市場か?」
ルルシーの顔色が、サッと悪くなった。
おぉっと。まさか、この間のイナゴとかカラスのことを思い出したんでしょうか。
シェルドニアが誇るゲテモノ食材の数々に、恐れおののくルルシーも素敵だったけれど。
今日は違います。
もっと楽しいところですよ。
「いいえ。今日は別のところです」
「そうか…。まぁ、お前が行くところなら俺も行くよ」
やったぁ。ルルシー大好き。
何処に行くのかも聞かず、俺の行きたいところについてきてくれる。
これも愛ですよね。
「…にゅふっ」
「…そのキモい笑いやめろって、何度言ったら分かるんだ」
大目に見てくださいよ。今日は特別なんですからね。