The previous night of the world revolution~F.D.~
約束すると、ようやく納得して、落ち着いてくれたので。

退席していた幹部組メンバーが戻ってきた。
 
お帰りなさい。

「どう?ルル公落ち着いた?」

「ルレイア、大丈夫…?」

心配そうな顔のアリューシャとシュノさん。

「大丈夫ですよ。この通りです」

ピンピンしてますよ。危うく絶交の危機でしたけどね。

「そうか、無事で何よりだ…。ルルシー先輩がキレて手がつけられなくなった時の為に、特製のケチャップボールを手に、助けに入ろうと待ち構えてたんだが…」

「ルレイア師匠に手を出さないで!!撃つなら僕を撃って…!って台詞まで考えてたんですが、必要なかったようですね」

「…お前ら、並んでそこに直れ」

ルルシー、ブチギレ。

まぁまぁ。二人がそんな冗談を言えるのは、話が丸く収まったからこそですよ。

「ほらほら、落ち着いてルルシー」

と、ルルシーを宥めるアイズ。

「これが落ち着いてられるかよ」

「ルレイアがカミーリア家に婿入りするなら、こちらもそれ相応の準備をしないと。ルレイアをサポートする為に」

「…」

そう言われると言い返せないのか、ルルシーはぐぬぬ、と引き下がった。

「ルレイア先輩なら上手くやると思うが、頑張ってくれ」

「困ったことがあったら、いつでも僕を頼ってくださいね。ルレイア師匠」

「ルレイアっ…。頑張ってね、応援してるわ…!」

仲間達から優しい声援を受け、思わず胸が熱くなる。

こんな素晴らしい仲間達がいるのに、帰ってこない訳ないじゃないですか。

「…くれぐれも気をつけろよ。絶対、無事に帰ってこい」

「…はい。ありがとうございます、ルルシー。それに皆さん」

俺、頑張ってきます。

再び貴族として、セカンドライフを満喫してきますよ。
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