The previous night of the world revolution~F.D.~
第5章
―――――…遠いビルの屋上から、ルルシーや仲間達に見守られ。

結婚式を無事に終え、ホッと一安心。

運命の瞬間をルルシーと迎えたかったのは事実だが、これも任務の為。致し方ない。

そして、結婚式が終わったら。
 
続けて、そのまま荷物を持って空港に移動。

これから、新婚夫婦の旅に出るのだ。

その行き先はと言うと…。







「そろそろ到着しますわね」

「えぇ、そうですね」

旅客機のファーストクラスを使って、俺とマリーフィアが向かったのは、あの国である。

「わたくし、箱庭帝国なんて初めてですわ」

マリーフィアは、飛行機の窓の外をうきうきと眺めながら言った。

そう。俺達が現在向かっているのは、元童貞革命家のルアリスが国の代表を務める、箱庭帝国であった。

いやぁ。この国に来るの、久し振りですね。

また来ましたよ。こんにちは。
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