お守りします




「気が散るから、付いてこないでって言ってるじゃん」


「お嬢様をお守りするのが、私の役目ですので。付いていかないわけには」


「じゃあもう少し距離を置いてくれる?」


「それは咄嗟にお嬢様を守れませんので、致しかねます」




何を言っても上手く返されて、大学内にも来ようとする。


私はようやく手に入れたキャンパスライフを楽しみたいし、電車通学だって体験したい。




傘を忘れた時に、それに気づいて大学前まで迎えにきてくれた時は、嬉しかったけど…。



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