お守りします




…いたはずなのに、授業が終わって教室を出ると、廊下には私にキラキラとした目を向ける人だかり。




「お前って三浪グループの娘なんだって?何でこんなとこで授業受けてんの?」


「お嬢様学校に通ってるって噂だったよな?同じ学校に通ってるって自慢できるな」


「俺らにお嬢様と話せるチャンスがあるってことは、付き合えて結婚までいけたら、玉の輿だよな!」





みんな言いたい放題で、卑しい口調で笑い合う集団の中、上機嫌に笑う友達を見つけた。


内緒だからと話した私が馬鹿だった。


< 8 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop