社内捜査は秘密と恋の二人三脚
彼が右腕で私の身体を引き寄せた。左手で黒縁眼鏡をあげると噛みつくように最初から深いキスをされた。
お互いに身体を寄せ合い止まらない。キスをするたびに水音がする。もう隠せない……キスに私の気持ちが入ってしまう。
「は……あ……んっ……」
私の声を聞いた瞬間、彼のキスが私の唇を離れ、首筋から耳元へ移っていく。耳元で彼が言う。手が私の頬を囲った。
「里沙……すべて片付いたら考えよう。今はまだダメだ。でも、もう謝らない……」
「うん」
「少し休んでろ」