社内捜査は秘密と恋の二人三脚
第二章 恋しい人
事件
「専務。どうされたんですか?」
フロアを凝視している畑中専務は、ため息をついてフロアへ出て行くとぐるっと見回した。そして、掲示板を見て戻ってきた。
「鈴木君という新しく入った人は午後休み?」
「あ、今日は本社へ行くというお話しでしたけど、何かご伝言でもあれば言っておきますけど……」
午前中彼からメールをもらい、捜査状況を伝えるため午後から本社へ行くので気をつけろと言われた。
「本社?彼は関連会社だったんだろ?」
まずい。私余計なことを言ったかもしれない。本当にドジ。
「そうですけど、監査前だから本社に用事があるんじゃないですか?部長に聞いてみたらどうでしょう?」
「部長も会議だ。北村さん、昨日頼んだ溶解書類は下にあるの?」
「え?ああ、はい。そうですね、昨日の便に乗せたはずです」
「ふーん。わかった」
フロアを凝視している畑中専務は、ため息をついてフロアへ出て行くとぐるっと見回した。そして、掲示板を見て戻ってきた。
「鈴木君という新しく入った人は午後休み?」
「あ、今日は本社へ行くというお話しでしたけど、何かご伝言でもあれば言っておきますけど……」
午前中彼からメールをもらい、捜査状況を伝えるため午後から本社へ行くので気をつけろと言われた。
「本社?彼は関連会社だったんだろ?」
まずい。私余計なことを言ったかもしれない。本当にドジ。
「そうですけど、監査前だから本社に用事があるんじゃないですか?部長に聞いてみたらどうでしょう?」
「部長も会議だ。北村さん、昨日頼んだ溶解書類は下にあるの?」
「え?ああ、はい。そうですね、昨日の便に乗せたはずです」
「ふーん。わかった」