社内捜査は秘密と恋の二人三脚
これは……え?今月の分だ。だから急に出てきたのね。金額は……200万円!嘘でしょ。
びっくりして電卓を出してどんどん計算していく。
付箋のついたプリントだけを先に集めた。それだけで三十分くらいかかった。
急いで、内容を確認してみると、ほぼ例の大阪の美術館だが、他の美術館のものもあった。これも峰山さん。
どうしよう。急いでまとめてコピーを取った。
この領収書を捨てるのはまずいかもしれない。鈴木さんに確認出来ないので自分の想像の範囲でやるしかない。
ばたばたしていたら、ノックの音がして専務が戻ってきた。
私は急いで自分の机の下にプリントを落として椅子を引いて隠した。机の上がまずい。間に合わない。
「専務、どうされたんですか?」