社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「先ほどご一緒だった方からルームサービスでお酒をおつけするよう頼まれています。お持ちしました。年配のお客様からサービスだそうです」
「……は?」
「どうなさいます?お断りされますか?」
すると、話し合っている声がした。関根課長があのふたりだと呟いた。ガチャッと音がしてドアが開いた。
「おい、お前……え?課長?」
ふたりでドアを開けて中へ飛び込んだ。ベッドにはぐったりとした里沙と斉藤が横たわっている。その横には峰山が立ち尽くし、玄関には長田がいた。
「何を飲ませた?お前達、何する気だった?」
二人は、あっという間に逃げようとしたので関根課長が玄関から外へ走り出た長田を追いかけ、俺は峰山を背負い投げした。