社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「そうか。でも本当に君には助けられた。ありがとう」

「あなた、何歳なの?」

「俺は34だ。君は?」

「27よ」

「俺達、全部、順番が逆だな」

「本当に……。でも、何も知らされなかったとしても、それでも昨夜のこと私は後悔しないと思う」

「……里紗。少し待っていてくれないか。今すぐ君と付き合うと余計なことに君を巻き込みかねない」

「やっぱり……何かまた秘密?ひとつ知るとまた次があるのね」

「ごめん」
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