社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「北村さんは賢人のことが好き?本気なんだよね?」
「……今更そんなこと聞くんですか?どうせお見通しでしょ?」
「わかっていても君から聞きたいんだ。何しろ味方になるんだからね」
「好きですけど……彼の人生の目標がどこにあるのかわからない……さっきの縁談は彼の仕事にも関係してるんだもん……」
「……かわいいね、相変わらず」
私はつい、眠くなって机に突っ伏した。
「文也さん、ごめんなさい。少し休んでいいですか?休んだら帰りますから……」
寝ながら呟いた。彼の返事は聞こえなかった。