社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「おいっ、文也!」

「賢人、早っ!どういうこと?」

「……里沙は、どこにいるんだ?」

 俺に向かって指を指している。なんだ?

「後ろだよ。賄い席」

 入り口から見ると、背中の奥まったところに食器で隠された席が一席ある。

 俺は後ろを振り向いて、そこへ行くと突っ伏して机に寝ている里沙が見えた。

「おい、里沙!」
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