社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 だから、先ほど牽制したのだ。私はセフレだけにはならないと決めているのだ。

「なんだかすごく落ち着く部屋だな。里沙らしいというか。女々しくなくて、すっきりしている」

「……あなたねえ。もう少し言い方あるでしょ?それってディスってるように聞こえますけど。女子力低くてすみませんね」

 台所で背を向けながら、部屋でテーブルの前に大きな身体を折り曲げて座る彼を振り返って見た。

「里紗。お前のそういうところが俺は好きなんだ」

 は?何それ、意味わかんない。
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