社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「お褒め頂き光栄です。ただのお茶漬けなのに……あー美味しい……」

 お椀を両手で持ち上げて、お茶を飲んだ。

「ふっ。里沙お前。俺に対して緊張感がまるでない。これだと俺は家族か友達だな」

「ごめんね、残り物で……恋人にはもっとしゃれたものを作らないとね。でもあなたは恋人じゃないでしょ?」

 彼は箸を置いて、じっと私を見た。

「じゃあ、なんだ?」

「さあね。それはあなたに聞きたいわ」
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