社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「それなら、あなたがいなくてもいずれ弟さんが戻ってくれば心配ないんじゃないの?」

「さすが里沙。そうその通り。俺はこのままなら、彼が戻ってきた時が辞める時だと思っていた」

 彼は私の後ろに回ると私を抱きしめた。お腹の周りに腕を巻き付け、首の横に頭を置いた。

「里沙、俺についてこないか?もし独立できたら一緒にやろう。会計関係は全部お前。それ以外の庶務も頼みたい」

「お給料はどのくらいかしら?」

「そうだな。永久就職させるから給料以外も色々と俺の身体で払うぞ」

「……は?え?」
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