社内捜査は秘密と恋の二人三脚
びっくりして、後ろを振り向いた。
「本気だ。今の俺にはまだ何もないがこれだけは言っておく。お前を手放すつもりはない」
「それってどういう意味?あなたと私の関係は今のところワンナイトの身体だけの関係でしょ」
彼は私を自分の方へ向かせると、おでこをデコピンした。
「お前と俺は一月近く一緒に危険を伴う仕事をこなした相棒だろ。それにワンナイトじゃないぞ、あの日連泊したからツーナイトだ。俺は今日里沙に会いたくてメールしたんだぞ、返事をくれなかったけどな」
「え?連絡くれたの?いつ?」
「文也と話しているときだろう。メール全く確認してないだろ?」