社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 彼は私を抱き寄せると、あちこちキスしだした。手が動き出した。

「……ん、なに、ダメよ」

「もう、遅い。止まれない……好きだ、里沙……今の話を聞いたら余計に……」

「あ……」

 彼は私のベッドを見つけると、私を抱き上げ下ろした。

「里沙の香りのする寝室。おかしくなりそうだ。それから俺のことは名前で呼んでくれ」

「……賢人、好き……」

「可愛いな、その目。最初のキスもその目にやられたんだ。俺にはお前だけだ、安心しろ……だから、お前もずっと俺だけを見てろ。よそ見禁止だ」

 長い夜が始まった。
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