社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「ありがとうございます」

 立ち上がり頭を下げた。

「賢人さん、縁談の件そのままにしていてごめんなさい。賢人さんを断るとまた他の人をお父様が連れてきそうで、賢人さんを風よけにしていたの」

 横で社長が頭を抱えている。

「瞳、お前……」

「だって、お父様懲りないんですもの。賢人さんは何度も断っていたでしょ?私達そういう関係には絶対なれないもの」
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