社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「その通りです、社長。彼女は専務の妹ですが、自分にとっても妹みたいなものです」
「……だから頼みたかったんだよ。君のいうことなら聞くと思ってね」
「それはどうかしら?お父様は私のことわかってないわね」
俺も苦笑い。瞳さんは本当に頑固。俺の言う事なんて聞くわけない。
「賢人さん。私、ミツハシフードサービスからお兄様が戻ってくるのと交換で来春からあちらに入社しようかと思っているの」
「え?まさか……」