社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「賢人君。君を陽樹の下に付けるのは六月までだ。君のことは大学時代話したときからかなりの逸材だとわかっていた。陽樹を育ててくれてありがとう。どうだろう?他社へ行くくらいならうちで力を発揮してくれないか?君の今までの成果を見ればいずれ君には副社長くらいにはなってもらいたいんだ」

「それは……買いかぶりです。社長、聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

「財団はどこに入りますか?」

「そうだな、文化部があった営業二部に入れようかと思っている。君はどう思う?」
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