社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「なんだと?」

「専務秘書の京子さんも秘書室から移ってもらいます。秘書はもちろん続けてもらってもいいんですが、そのほうが効率もいい。彼女にはその素質もある。それと、財団から来る女性二人をここへ入れます。素質があると思います」

 社長はニヤリと笑った。

「例の問題解決に一役買ったふたりだな」

「はいそうです。非常に有能なので管理職候補の女性でもありますが、ここの方が適役です。他の部署に今から入れると年齢的にも他の女性とかちあってしまう」

「なるほど。彼女達の素質を人間関係で潰さず、新しいことに使うわけだ」
< 266 / 385 >

この作品をシェア

pagetop