社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「は!お前が女を理由に残るとは驚きだ」

「よく言いますよね。そっくりそのままそのお言葉お返しします」

「いや、楽しみだな。お前がそこまで惚れ込んだ女性とはどんな人なのか。会うのが楽しみだ」

 後ろのドアから京子さんが入ってきた。

「鈴村さん。約束したわよね。私が先よ」

「何の約束だ?」

「彼女を専務より先に、京子さんに会わせるという約束ですよ」

「はあ?」
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