社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「ありがとうございます。努力します」

 二人を残し部屋を出た。

 早速、その夜やっと俺のアパートへ里沙を呼んだ。無事縁談がなくなったことを伝えた。

「……本当に、本当に、なくなったの?」

「ああ。やっと何の障害もなく里沙と交際できるようになった。里沙、俺の彼女になってくれ」

「はい」

 満面の笑みを浮かべる里沙が可愛くて、キスをすると身体をすり寄せてきた。
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