社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 里沙を抱き寄せ、身体をなぞりながら耳元で囁いた。

「もっとしつこくしても、車ならお前を歩かせないで済むから……安心だ」

「……馬鹿!」

「さてと、ここへ一緒に住むか?どうする?」

「別に通えないことないから今のままで私はいいけど……とりあえず、私のアパートあと半年は契約しているし」

「関根部長達は同棲するらしいぞ」

 あの二人は俺たち同様、事件をきっかけに親しくなったようだ。付き合いはじめたと報告を受けた。本社の近くに家を捜していると彼から聞いたのだ。
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