社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「里沙。俺がお前と同棲したいんだ。あっちを解約する金は俺が出す。それに同棲したら家賃は俺持ちでいい」
「それじゃ、まるで結婚しているみたいじゃない」
「俺はいますぐ結婚してもいい」
「……何それ?プロポーズされてませんけど」
不機嫌な声を出した里沙をこちらへ向けて両手を握る。
「じゃあ、どうしたら同棲する?婚約するか?」
「ねえ、どうしてそんなに急いでいるの?同棲はいずれしてもいいけど、今すぐじゃなくてもいいでしょ?ようやく付き合えるようになったんだからデートしたり、お互いの家に通ったりして少しは普通の恋人関係から始めましょ」