社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「……やだね」

 なにしろ里沙はモテる。彼女の配属先である企画室はエリート揃い。しかも若い独身役員とも付き合いがある。

 あいつらは仕事も出来る上、いい男が多い。まあ、俺のものだと里沙には内緒で宣言するか……。

 同棲して見張っていないと心配でならん。

 ぎゅっと抱き寄せて首筋を吸い上げた。

「……痛い。だめ、跡付けないで、お願い」

「お前の身体中すでに跡だらけだよ。今更なんなんだ」
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