社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「うん。よろしくー」

「もう、北村さん、酔ってるでしょ?大丈夫なの?一人で帰れる?」
 
「はーい、大丈夫でーす」

 右手を高く上げてお返事して、彼女を帰した。確かに少し飲み過ぎた。ふらふらしてる。まずい。

 店を出て、駅へ向かって歩き出した。しばらくすると、携帯が鳴った。見ると、彼だ。

「はーい」

「店出て駅へ向かって歩いているか?それともタクシー?」

「……ん?なんで知ってるのー?」
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