社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「……私。どこの部署に行くの?」

「里沙、お前……」

「不安なの。だから、つい飲んじゃった。斉藤さんも同じくらい不安で飲んでたけど、彼女強いねえー全然平気なんだよ」

 赤信号でハンドルに彼が突っ伏している。

「どーしたの?」

「しょうがないな。あがらないつもりだったが、お前の所に少しあがって話をしていく」

「うん」

 にっこり笑う私を見て、ため息をついている。
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