社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「……あのね」

「なんだ?」

 彼は水をラッパ飲みしている。

「……私って、賢人のところだよね?文也さんのところじゃないよね?」

「どういう意味だそれ?まさか文也に何か聞いたのか?」

「私はおそらくどっちかだろう的なことを言われた」

「……あいつ」

「まさか、私を文也さんにあげたりしないよね?私がスパイに不向きなのはわかったと思うんだけど……」
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