社内捜査は秘密と恋の二人三脚
互いの嫉妬
機構改正となり、図らずも役員になってしまった。そのせいで急に忙しくなった。
今までは自分の段取りよりも陽樹の段取りを考えるのが仕事だったし、全体の把握も室長としての仕事としてあり、他人のことしか考えていなかった。
それが、急に俺自身の裁量で出来ることが増えた。やっと楽しくなってくるかもしれないと思っていたが、それどころじゃない。
若いのにこんな役職、営業部の部長クラスや課長達はいい顔しない。俺の噂は流れているが、縁談が破談になったことで社長から見放されたんだろうと勘違いして陰口を言われたり、あからさまに攻撃されることが増えてきた。
陽樹は昇格したのに、逆境にいる俺を高みの見物をして笑っている。
破談の原因を聞かれても知らぬ存ぜぬを突き通し、彼らの考えを否定もしない。俺のことを試しているんだろう。ざまあみろと思っているに違いない。
今までは自分の段取りよりも陽樹の段取りを考えるのが仕事だったし、全体の把握も室長としての仕事としてあり、他人のことしか考えていなかった。
それが、急に俺自身の裁量で出来ることが増えた。やっと楽しくなってくるかもしれないと思っていたが、それどころじゃない。
若いのにこんな役職、営業部の部長クラスや課長達はいい顔しない。俺の噂は流れているが、縁談が破談になったことで社長から見放されたんだろうと勘違いして陰口を言われたり、あからさまに攻撃されることが増えてきた。
陽樹は昇格したのに、逆境にいる俺を高みの見物をして笑っている。
破談の原因を聞かれても知らぬ存ぜぬを突き通し、彼らの考えを否定もしない。俺のことを試しているんだろう。ざまあみろと思っているに違いない。