社内捜査は秘密と恋の二人三脚
俺の顔がこわばっているのを見た京子さんは口を押さえて笑っている。夫婦揃って性格が悪すぎる!
俺は嫌な予感がして確認するために企画室へ行くことにした。
「鈴村さん。秘書に何も言わずに勝手に行動してはだめですよ。清水さんにきちんと確認してから企画室へはお出かけ下さい」
「……」
京子さんは俺に恩があるんじゃなかったのか?企画室へ異動させてもらって喜んで俺に頭を下げていたくせに……。
「わかりましたよ!」
「……お静かに!」