社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「ああ、そうなの。よろしくね」

 相模が返事をした。

 里沙が俺に気づいて目を大きく見開いた。俺は里沙に笑顔を見せた。

 ところが彼女は俺を無視して、清水をじっと見ている。まずい。二人が立ち上がり、俺と清水に向かって頭を下げた。

「鈴村さん。僕はまだ未熟ですので、何かあれば何でも言って下さい。北村さんは僕が指導しています。よくご存じかと思いますがよろしくお願いします」

「あなたが、北村さん?よろしくね。私、鈴村さんの秘書になりました清水です」

「はい。どうぞよろしくお願いいたします」
< 350 / 385 >

この作品をシェア

pagetop