社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「ランチくらいいいじゃないですか」
「へえー。俺も秘書達とランチに行ってもいいんだ?」
「……ずるい」
あっけにとられている相模君を梶原室長が連れて出て行った。
部屋にはもう誰もいない。すると彼が私を抱きしめた。
「里沙、俺は気が気じゃない。相模がお前を好きなのはみんな知ってる。そのほかにも役員でもお前を狙ってる奴がいる」
「賢人こそ私を信用していない。それにもう、たった今ここで公表しちゃったじゃない、はあ……まさか、室長も知ってたなんて……」