社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「家が近いと一旦帰ることもできるし、あなたの秘書になってからも役に立ちそう」

「……里沙お前」

「私も京子さんみたいになりたい。落ち着いたら私を秘書にしてくれる?」

 ちろりと横目で彼を見上げると肩を抱かれた。

「もちろん。ここは秘書と結婚しても仕事も一緒にいられるいい会社だ。利用しない手はないな」

「それなら、色々我慢しなくて済むわね」

「ああ、お互いにな」

 ふたりで目を合わせクスッと笑う。
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