社内捜査は秘密と恋の二人三脚
翌日。
早速斉藤さんと約束をしてランチに来た。斉藤さんとふたりで少し通りを曲がった地下のお店に昼休み入った。
会社の人が誰もいなさそうな店。こんなところ、よく知ってるなあ。さすが、営業部所属。
「それにしても見られたのが北村さんで良かったよ」
「すごいタイミングだった。鈴木さんのことも偶然知ったんだけど、斉藤さんたちに遭遇したのも偶然。びっくりだわ」
「私は偶然少しおかしいと思うことがあって、それを関根課長に話したの。そしたら課長もおかしいと言って、書類を探しに行ったのよ」
「鈴木さんが何かを探っているのはわかったんだけど、私はそれがどこから来てるのかさえ知らなかったの。でも、斉藤さん達が現れて出所がどうやら二部らしいということはわかった」