俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「社長がみゆ先輩の様子伝えにきて、ゆっくり休ませてほしいって言ってくれたから、部長何にも言えなくて、社長のおかげですね」

「そうなんだ」

「社長って優しいですよね」

「そうだね、社員思いだよね」

「やだ、社員思いじゃなくて、みゆ先輩を思ってるんですよ」

「えっ?違うよ、ないない」

「みゆ先輩、鈍感すぎですよ」

友紀ちゃんはそう言ってくれるけど、私は信じられなかった。

(社長が私を思ってるなんて、天地がひっくり返ってもありえない、
だって社長にはゆかりさんいるし……)

(まだ頭がふらふらする、これじゃ仕事どころじゃないかも……)

もう少し横になっていようと思っていたら、まただいぶ寝てしまった。

目が覚めると「大丈夫?」と私の顔を覗き込んでいた男性がいた。

「社長?」

「だいぶ顔色良くなってきたな」

「本当に申し訳ありません、ご迷惑おかけしてしまってすみません」

上半身を起こして頭を下げた。

「もう就業時間過ぎてるから帰ろうか、送って行くよ」

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