俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「みゆちゃん、まさか東京へ行ったのか」

その頃、廉也はアメリカにいた。

「はじめまして、桂木廉也と申します、桂木ホテルリゾートの社長をしております」

「桂木ホテルリゾート?」

「親父から困った時訪ねるようにと聞いていました」

「桂木の息子さんかい、桂木は元気かな?」

「親父は亡くなりました」

親父から訪ねる様に言われていたのは、資産家の東城慎太郎だ。

いくつものホテルを経営しており、数十億の資産を保有しているとの噂だ。

「奴は先に行きおったか、それでわしになんの様だ」

「親父が亡くなった途端、メインバンクも取引先も撤退し始めて、このままだと会社の倒産は免れません」

「それで?」

「何か良い策はないものかとご相談に参りました」

東城氏は何か考えている様子だった。

「桂木くん、何か他にメインバンクが撤退する様な心あたりはないかね」

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