俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「そう言えば十年位前にわしは、妻に先立たれて、その時知り合った娘さんに助けられた、その娘さんは男性が信じられないと嘆いていた」

「その娘さんとはどうなったんですか」

俺はみゆと重ね合わせていた。

「しばらく一緒に居てくれたおかげで、わしは妻を失った悲しみを克服出来た、だが彼女を幸せにするだけの若さがなかったからな、縁がなかったってことだな」

「そうだったんですか」

「当時桂木ホテルリゾートに勤めていたんだが、まだいるかな」

「えっ?名前は?」

「立木みゆちゃんじゃ」

俺はみゆの名前が出た事にビックリして狼狽えた。

「あの、立木みゆは自分の結婚相手です」

「そうなのか、みゆちゃんは桂木くんの奥さんになるのか」

「はい」

「そうか、そうか、良かった、良かった」

「あのう、会社の件ですが何か良い方法はありますでしょうか」

東城氏は「そうだったな」と言いながら提案を俺に伝えた。

「わしの会社、東城ホールディングスと契約しないか」

「えっ?」

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